80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

過剰防衛

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フィラデルフィアで起きた警察による黒人男性射殺事件を見るにつけ、警察の根本的意識改革が為されなければ、いつになっても同様の被害が続くことになると絶望的に感じた。

警察曰く黒人男性がナイフを持って迫って来たので射殺したとあるが、それならばなぜ足を撃つなどの制圧はするが致命傷を与えない方法を取らなかったのだろうか。相手が銃を所持しており、発砲する気配があるなら先制発砲も仕方がないとは思うが、相手はナイフでありこちらの方が圧倒的に優位であるにもかかわらず問答無用の射殺だ。日本の警察ならばあり得ないことだろう。アメリカの警察においては『武器を所持=射殺しても構わぬ』という公式があり、これに『容疑者が黒人』といった変数が加わると『問答無用に射殺可』という答えが導き出される仕組みと思われる。自分の身を守るのが最優先というのは確かにそうだが、今回のケースなどは明らかなる過剰防衛意識が生んだ悲劇で、要するに相手を人として扱っていないということが根本的な原因なのだ。