80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

豪雨その後

 愛知県東部や静岡県に豪雨被害をもたらした前線は去り、涼やかな吹き返しの風が心地良い1日だった。そんな今日、妻は所用で電車に乗り名古屋へ出たのだが、名古屋駅に到着するとその人混みに唖然としたそうだ。ただでさえ人が多い名古屋駅だが、今日は異常と思えるほどの混雑で、どうやら新幹線の駅の方からこの行列が来ており、行列は地下鉄東山線への通路を迂回し、駅の外まで繋がっていてその最後尾は見えなかったそうだ。これは豪雨の影響で東海道新幹線が昨夜から運転を見合わせていた影響によるもので、妻の仲間の一人も昨夜静岡から名古屋に向かったものの途中の駅で列車が止まり、駅員に聞くとしばらく列車は動かないというので、一旦列車を降りて近くのコンビニへ買い物に行き20分後に戻ってみると、何とその列車は自分のスーツケースを乗せたままどこかへ去ってしまい、次に入ってきた列車に乗ったもののそのまま朝まで車中泊となったそうだ。そして彼女のスーツケースは新大阪まで運ばれてしまったらしい。そのスーツケースをどのように回収したかまでは妻は知らないらしいが、昨夜からの新幹線の混乱ぶりがよく分かる。ただ不思議なのはここまでの豪雨と予想できなくとも、線状降水帯が発生する可能性はあったわけで、となると当然豪雨に見舞われるリスクはかなり高いことが予測されたはずだ。にもかかわらずこの混乱ぶりではいかんだろうと思う。鉄道を利用する側は大雨による停車のリスクがあることを承知で利用するかどうかの判断をすべきだし、鉄道会社側も緊急停車に至った場合のはっきりとした説明を乗客に対して行うべきだと思う。こういった場合一番いけないことは『情報が無い』ことだ。無いがゆえに不安を煽り、混乱を引き起こす。鉄道会社はここを猛省し、今後に生かして欲しい。また利用者側も同じ目に合わないような危機回避行動をシュミレートすべきと思う。