いつもの帰り道でとんでもない事故を目撃した。
長良川の堤防道路に出ようとT字の交差点に差し掛かったところ、堤防上をかなりのスピードで走ってきた車が突然道路を外れ、ものすごい音を立てながらもんどり打って堤防下の田んぼに仰向けの状態で転落したのだ。
『マジかよ!』
と、すぐさま駆けつけ、警察に連絡しながら運転席を確認すると、車は大破したのに運転していた若い兄ちゃんはすでに這い出してきて朦朧としているじゃないか。これは死んだかも・・と思っていただけに驚いたが、『怪我はないか?』と聞けば大丈夫だという。救急車を呼ぼうと思ったが外見上流血しているところも無さそうだし、受け答えもしっかりしているのでとりあえずは警察を待つこととした。
聞けばこれから夜勤に向かうところだったようで、カーブに散乱していた砂利にタイヤを取られスピンして転落したという。あれだけの事故で無傷または打撲程度で済んだこと自体奇跡的だ。推察するに車がスバルインプレッサSTIで鋼性が特に高い車であったこと、転落先が耕し終えたばかりの田んぼで土が柔らかい状態だったために、クッションとなって衝撃を和らげてくれたことが大きく作用して彼の命を救ったのだろう。
おそらく軽自動車なら助からなかったと思う。
彼はしきりに車のことを心配していたが、間違いなく廃車だ。まだローンが残っているとも言っていたが、 300〜400万程度のお金で命が助かったと思うなら安いもんだと思うがね。