TPPに参加するかしないかの騒動がやかましいね。個人的には経団連の肩を持ちたくはないが、参加せざるを得んだろうと考えている。ただし参加するならするでそれ相応の外交能力としたたかさが必要となり、その点において大いなる不安を持っている。現代版の不平等条約にならなければいいけどね。
TPP参加にはJAを主体とする様々な農業団体が強行に反対、もしくは除外品目の指定を要求しているが、僕から見れば農水産業など1次産業の保護を大義名分に、単なる既得権益を守ろうとしているだけにしか見えない。その際たるものがJAだ。JAはなるほど農家を助けもしたがそれ以上に農家を縛って来た。昨今の農業問題の多くは長年続いて来たこのJA至上主義がもたらしたものだ。たとえ今回TPPに参加しなくとも遅かれ早かれ関税撤廃の圧力が他国からかけられるのは間違いの無いこと。既得権益の保護ばかりを目的とした鎖国政策ばかり続けていても、いつか必ず開国せねばならぬ日は来るのだ。その時のためにも備えは必要だ。