80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

餓死者のいる中で

 北朝鮮の飢餓状況はかなり悪いらしい。1990年代にあった大飢饉を上回るのではと危惧されているほどだという。食料事情の悪化はコロナ感染者の激増による国境封鎖が長引いたためという指摘もあるが、実際のところは長年にわたる金一族の独裁政治が招いたものであることは間違いない。先の大飢饉の折に核開発予算を農業改革に振り向け、灌漑施設の整備や生産性の向上に努めていれば今日の苦難はなかったかもしれない。何より近年頻繁にミサイルを発射しているが、その開発費用があれば一体どれくらいの食料を調達できたのだろうか。民が飢え餓死者まで出ているというのにその国の指導者は愚かなことに軍事費ばかりを増やし、民衆のことなぞ眼中にないようだ。こんな国が長続きするはずはなく、いずれ近いうちに内部崩壊を起こして金王朝は途絶えると思う。ただそれまでに一体何人が飢えて命を落とすのだろうか・・。

これほど残酷なことはないよね。