80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

本当のモンスター

 ユダヤ人に対してホロコーストを行ったヒトラーがモンスターとするなら、同じくウクライナを侵攻したプーチンもそうだし、パレスチナ難民を虐殺しているネタニヤフもその列に加わるだろう。ガザでの戦闘停止を目指してカタールやエジプト・アメリカなどが仲介し努力している様だが、ネタニヤフには戦闘を停止する気なんか元々なくて一人でも多くのパレスチナ人を殺すために戦闘を継続することを宣言している。現にガザの人口の70%近くが避難しており超過密地帯となっているラファに対して、軍の侵攻を命令し空爆を行っている。当然死者の数は戦闘の頻度に比例し増大している。その死者の多くは子供達や女性で、ハマスの攻撃に関係のない市民たちだ。今まで盲目的にイスラエルを支持して来たアメリカもさすがにラファ攻撃には反対しており、アメリカの意向を無視する形で攻撃を仕掛けようとしているネタニヤフに対しての苛立ちもかなりある様だ。しかしこうなることは事前に分かっていたことで、今更困り顔をしているアメリカ政府もイスラエル同様この戦争をどう終えるかと言うビジョンを持っておらず、その戦術面においてハマスに敗れている。

事ここに至っては一刻も早く停戦し、双方人質及び拘束者の解放を行うしか道はない。イスラエルがラファを本格的に攻撃すればアメリカもイスラエルを見放さざるを得なくなる。そしてイスラエルホロコーストの被害者の立場から加害者の立場となり、世界から孤立することになるだろう。その先にあるのは終わりのないテロ攻撃に晒される日常だ。