我が家にとって亀が庭をのんびりと横断することなぞ珍しいことではない。この時期亀は産卵するため川から這い上がり、よさげな場所を求めて周辺を徘徊する。昨年はあろうことか堤防の斜面に僕が作った通路の、ど真ん中に穴を開け産卵していたが、今年はそこからやや離れた場所での産卵を確認している。妻によると日中も敷地内やその周辺を亀がうろついており、中には路上で佇んでいるものも居てそれらを安全な場所に移動してやっているそうだ。そして今夕もJackieの散歩に出ようとすると、例の堤防斜面の通路に25cmクラスのクサガメがどっしりと構えているではないか。カメラを撮りに戻ろうと思ったが、Jackieはすでにハイパーモードに入っておりコントロール不能だ。そこで『そう動きはしないだろう』と15分くらい散歩をして戻って来ると、意外なことにどこにも亀の姿は見えなかった。おそらく産卵の為に川から上がって来たのだから河川敷の方には居ないはずだ。とすると我が敷地の辺りに居るはずなのだが見つけられなかった。思っているよりも亀の動きは速いのかも知れない。そのことを妻に告げると『あ、そ、分かった』と、いかにもその亀が明日姿を現すことを予想するかのような答え方だったので、それにもちょっと感心した次第。亀と共にある暮らしも面白いもんでしょ。