80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

カメは湧くもの

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毎年この季節になると庭か畑のどちらかでカメが湧く。湧くと言ってもボコボコ湧くわけではないが、草むしりをしていたり畑を耕したりしていると、突然カメが出てくるのだ。これらのカメは昨年9月までの間に産み付けられた卵が孵化したもので、表の川から上がって来たカメが知らぬ間に庭や畑に産卵していたのだろう。不思議なのは川から上がって堤防を越えて来ても、庭と畑に入るには50cmほどの垂直の段差があり、いくら大きなカメでもよじ登ることはできないはずだ、にも関わらず小さな子ガメがいるということはどこかに産卵した証だし、実際庭で何度もカメを見ているので、どこかから入って来ているのは間違いない。

先週末に堤防に面した畑でクサガメの子を見つけ、そして今日は隣の空き地で草むしりをしていたらミドリガメの子を2匹見つけた。クサガメは今や希少な在来種なのである程度の大きさになるまで育てるつもりだが、有害外来種ミドリガメは本来処分しなければならないが、そんな子ガメを殺すのも忍びなく、そのまま川にリリースすることにした。おそらく生まれたばかりの子ガメが大きくなるまで生き残るのはかなり難しいことだろう。人によって増えすぎてしまったミドリガメの運命も哀れなものだ。