今日は感謝祭。例年ならみんなを呼んで七面鳥やパンプキンパイなどを食べて盛り上がるのだが、こんなご時世なので家族のみのしっとりしたもの。家族のみで七面鳥は大き過ぎるので、コストコのローストチキンにマッシュポテト・芽キャベツの炒め物にクラムチャウダー、それにサラダといった具合。それでもかなりの量があるので腹いっぱいになった。妻によると今回七面鳥を買う予定だった金額相当を自分が生まれ育った東海岸コネチカット州の市のフードバンクに寄付したという。フードバンクとは貧困に苦しむ人たちに何らかの食糧を援助する団体で、猛威を振るう新型コロナの影響で仕事を失ったりしてフードバンクを頼る人が激増しているらしい。アメリカではこの感謝祭から新年にかけてが一年でもっとも大切な期間とされているだけに、何らかのサポートができればというのが妻の思いらしい。実際2人の子をもつシングルマザーの人が失業し、子供たちのためにフードバンクでミルクを手に入れたが、それも5時間並んでのことだったという。とてもアメリカでのことと思えないだろうが、アメリカの現実はこれなのだ。お金のある者は限りなく幅を聞かせるが、貧しい者は捨て置かれるという現状。
自分たちがどれほど恵まれているかを娘たちに説いて、ありがたく感謝祭の料理をいただいた。