80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

どうも怪しい・・

 大きな混乱をもたらすかと思われたワグネルの動きは、拍子抜けするほどあっさり片付いてしまった。ワグネルを率いていたプリゴジンベラルーシのルカシェンコ大統領預かりとなり、反乱に対する罪には問われないこととなった。これは体の良い国外追放処分のようなものであり、プリゴジンが再びロシア入りを目指せば確実に殺されるだろう。というよりもそう遠くないうちにプーチンの命令によって彼は命を奪われると自分は見ているが、果たしてどうなるかな。

プーチンにすれば内戦の恐れを排除できたのでほっとしているかもしれないが、今回の件は彼の影響力が 弱まっていることを内外的に示したことになり、ウクライナ侵攻に対しても公には口にできずとも批判的に見ている人がかなり増えたのではないかと思っている。

ただひとつ気をつけなければならないのはこの一連の動きが策略の可能性もあるという点だ。 ワグネル及びプリゴジンベラルーシに国外追放したように見せかけ、そのベラルーシからワグネルがキーウに進撃することも考えられる。ベラルーシの国境からキーウまでは200kmほどしかないので、ワグネルが機甲部隊で進撃してきたらまずい状況になる。仮に進撃してこなくても反転攻勢を南部に集中したいウクライナを牽制するには十分だろう。プーチンやワグネルを甘く見てはいけない。彼らの失態の裏には何かがあると考えた方が無難だ。軍を動かしたくないルカシェンコにしてみてもワグネルに武器を渡してやれば彼らが勝手にやってくれるし、繰り返し出兵を迫ってきたプーチンに対しても一定の義理は果たせる。そう考えるとどうもこの筋書きが怪しそうだが、考え過ぎだろうか・・であればいいのだけど。