80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

母とは?

patiroma2007-03-29

最高裁の判断は予想した通り向井亜紀を母親と認めなかった。代理母出産そのものについては僕も違和感を感じる所がある。だが、倫理的な面やプロセスの問題を別にすれば、赤ちゃんが生まれその子を我が子と言って愛情をもって育てる者がいる。ならばその者を親と認めれば、母と認めれば良いではないか。事実上の親子ならばそれが親子なのだ。法的解釈だの、実例先例がないだの、血縁じゃないだのという面だけ取り上げて、だから親子とは認めないとはなんと傲慢で消極的な答えだろう。血縁の無い家族が非常に多いアメリカの判断は親子と認めるというものだった。生まれて来た子、またその子を思う親のことを思えば親子と認めて何が悪かろうか?書類上のことばかりに頭を悩ませる今のこの国の姿を見れば、大局的見地など微塵も持ち合わせていないことがよく分かる。