80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

本末転倒

patiroma2008-06-12

秋葉原の事件を受けて近隣の自治体からは、現行の歩行者天国を安全上の理由などから取りやめて欲しいと言う要望書が所轄の警察署に提出され、明日にも認められる見通しと言う。それと同調するように国内の刃物類の50%以上を生産している岐阜県関市の団体も殺傷能力の高いダガーナイフの生産・輸入販売を中止すると言う。だがね、歩行者天国ダガーナイフも容疑者が計画を実行する上での手段とはされたが、それがあったから今回の事件が起きたのではない。仮に歩行者天国がなかったとしてもやはり容疑者はトラックで人混みに突っ込んだろうし、ダガーナイフがなかったら他のナイフを手にして人々を襲ったことだろう。先の論法でいくなら同じように手段として使われたトラックも危険物として排除されないといけないわけだが、不思議なことにそこに言及する者はほとんどいない。先日にも述べたように容疑者の差別化から始まり今回の反応を見るにつけ、この事件の核心を封じようとする者がいるのかしら?と怪しまれるほど本末転倒な意見ばかりが台頭し、それをそのまま放送している報道機関にはまったくもって呆れ果てる。


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