80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

竹鳴

patiroma2011-02-21

穏やかな一日。
南からの暖かな風が気持ちよく、一日中外にいても苦にならない気候になって来た。いよいよ春もすぐそこにまで来ているようだ。
夕方、真っ赤に映える夕焼けの中をJackieの散歩に出る。いつしか風は北風となり、冷たく頬をなでてゆく。
河川敷にある竹林のそばを通りかかったとき、竹が風に揺れてざわめきカラカラと乾いた音を響かせていた。その時なぜか『何百年も前に生きた人々も、同じ音を聞いていたんだろうな・』という感慨に耽り、しばらく遠く西の空を眺めてしまった。
時代は移り、人も生死を繰り返し今に至っている。その間実に多くのものが変貌を遂げ、我々の環境は大きく変わりつつある。そんな中にあっても変わらぬものがあり、そんなちょっとした事に気づかされ、少し安心した気持ちになることが出来た。