80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

マギーの受難

patiroma2012-01-28

僕が娘を連れて恒例の買い物に出た9時過ぎ、マギーも仕度を整え何処かへ行く用意を始めていた。聞けば近辺に買い物に出かける予定だと言う。そのまま夕方まで彼女は帰って来なかった。彼女に何をしていたのか尋ねると、確かに近所の100円ショップなどを訪れ買い物もしたが、再び岐阜の市内などにも足を伸ばし寒空の下散策していたらしい。その時にとんでもない目に遭ったという。
それはマギーが100円ショップで買い物を済ませ、隣にある本屋に入った時のことだ。店の外装は黒一色で別に気にも留めず店内に足を踏み入れたが、次の瞬間とんでもないことに気がついてしまった。置いてあるものはすべてアダルトもので普通の本屋ではなかったからだ。そう、彼女は間違って『零式書店』に入ってしまったのだ。そしてあろう事か、気がついてすぐに店を出ようとしたがいったん店内に入ってしまうと簡単に出れない仕組みになっているようで、まるで迷路のように店内をぐるぐると通過せねばならず、店内にいた男性客もそしてもちろん当のマギーもずいぶん気まずい思いをしなければならなかったようだ。その災難を話すマギーの口調が面白かったので妻共々大笑いをしたが、そりゃー気まずかったやろね・・。

夕食後マギーと、インドや中国・インドネシアカンボジアと言った国々を旅した時のことを話しながら大いに盛り上がった。しばらくそんな記憶から遠ざかっていたから、とても新鮮な気持ちになったよ。なんかバックパッカーとしての自分は別人のようにしか思えなくて、とても不思議で複雑な気持ちだ。

明朝マギーは島根に向けて旅立つ。夜行バスは嫌いだということで、JRの高速バスで名古屋から大阪に向かい、そこから阪急バスに乗り換えて松江に向かうと言う。島根は相当の雪だろう。彼女の旅がつつがなく続いてゆくことを祈る。