80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

カリスマ

patiroma2012-06-02

最近毎晩のようにニュースでミャンマー民主化指導者アウン・サン・スーチーさんを見かける。そしてその度に『カリスマのある人とはこういう人のことを言うのだろうな・・』と思うのだ。普通に歩く姿を見ていても何かオーラのようなものをTVを通して感じるくらいだから、実際に会うと圧倒されてしまうだろうと思う。何十年かぶりの国際会議でのスピーチも英国アクセントの英語で臆することなく毅然と行っていて、且つその志の高さにも心動かされるものがあった。スーチーさんは現在国会議員の一人でしかないが、どう見てもミャンマーを代表する人だろう。いまだ軍政が政権を牛耳ってはいるが、その大統領の名をご存じか?彼はとてもカリスマがありそうな人物ではない。

僕がミャンマーを訪れたのは今からかれこれ15年近くも前のことで、アジアの最貧国のひとつとして隣のタイとは比べ物にならないくらい経済的に遅れていた。当時すでにスーチーさんは自宅軟禁されており、僕もその自宅前を通ったことがあるがひっそりとして静かだった。ミャンマー各地を旅したがどこへ行ってもスーチーさんのお父さんであるビルマ建国の父アウンサン将軍を慕う人達と会ったし、日本刀を手にしたアウンサン将軍の銅像も見られた。スーチーさんを見ていると32歳という若さで暗殺された父親が、彼女を後押ししているように感じられてならない。何がそこまで彼女を強くしているのか?その可憐でありながら凛とした強さが彼女のカリスマの源だろう。
いま現在の各国首脳の中で彼女ほどのカリスマを持った人物は他にいるだろうか。オバマですらそこまでのカリスマは無いと思う。