80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

愛国無罪

patiroma2012-09-15

調子に乗っとる若き中国人達を後押ししているのが『愛国無罪』という免罪符だ。これは長年中国政府が続けて来た愛国教育の賜物で、なるほど若者達は立派な愛国者となっているらしい。しかし今最も中国政府が恐れているのはこの『愛国』の矛先が中国共産党そのものへ向かないか?ということだ。今日も中国各地で日本への抗議活動が盛んだったが、こんなもん無視しておけばいい。むしろ煽ったってもいいくらいだ。先読みが巧みな欧米企業はすでに脱中国を始め、ベトナムカンボジアなど他の東南アジア各国へと移行しつつある。いつも遅れを取っている日本企業も情勢不安定な中国にさっさと見切りをつけて、ミャンマーやタイといった得意方面へと目を向ける時期にある。中国の若者達が反日を叫びながら中国人所有の日本車や中国人資本の日本料理店を破壊するのなんか笑って見ておればいいのさ。日系企業が実際に被害に遭ったとしてもそれは想定内のことで同情する必要はない。もたもたしている方が悪い。
人件費高騰に嫌気がさした欧米企業や度重なる反日デモで影響を受ける日本企業が、中国に注入してあった資本をどんどん他国へ移した場合どうなるか?多くの工場が閉鎖され、気勢をあげている若者らは職を失うことになるだろう。それは彼らの自業自得で知ったこっちゃない。
職を失った若者らの不満はもはや『敵国日本』だけでは支えきれず、中国共産党へ向かうだろう。『愛国』は他国から国を守る思想から、国内の既成制度そのものの破壊を目指す革命思想へと変化し、もはや制御不能となって中国全土はおろか世界中に大混乱を引き起こすだろう。これは近い将来間違いなく起こることで、日本としてはそれを想定した対策を講じておかなければならない。そう考えれば尖閣諸島問題は中国政府を揺さぶる絶好のカードで、中国側がいかなる反応を示そうが、カード自体は日本の手中にある。ただ残念なのはこのカードを上手く操る外交家がいないことだ。現況ではむしろ中国側に踊らされている感がして憤りを感じる。なんとかこのお粗末な内政的事情を打破できないもんかいね。