80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

共産党中国建国70年

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天安門広場で行われた過去最大級と言われる軍事パレードを見ながら強い違和感を感ぜずにはいられない。そもそもこういった国威発揚のイベントは過去のものというイメージがあるが、トランプをはじめとして権力者というものはこういったことをやりたがるのだね。

報道ではアメリカをはじめ世界各国に対して中国の武力を誇示する狙いがあると言っているが、もちろんその意味があるものの、一番の狙いは国内向けにあるのじゃないかと自分は思っている。

国内に向け「全世界が注目する中で、中国はこんなにすごい武力を持っているんだと誇示することができた」とね。つまり中国共産党一党支配の成果と力を国民に知らしめたということだ。

なぜその必要があるか?近年チベットウイグル問題、それに香港での連日に渡るデモなど、海外にも知られる混乱が頻発していることに加え、報道には表れない中小規模の抗議活動も地方で断続的に起きており、共産党一党支配という構図に陰りが見え始めているのだ。そういった混乱を引き締める目的もあって国内に対しても圧倒的武力を誇示し、対共産党勢力に対する威嚇が必要だったのだと思う。

習近平曰く「いかなる勢力も偉大な祖国の地位を揺るがし、中国人民の前進を妨げることはできない」と豪語したが、おそらくその地位を揺るがし、前進を妨げるのは中国人民自身であることをここに予言しておこう。