80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

ただ、坐して待つ

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アメリ東海岸で投票が始まった。

昨日も書いた通り、今回の選挙はどちらが勝とうとも泥仕合を避けられない状況となっている。歴史が証明しているように大国の衰退は内政の混乱から始まるケースが多く、アメリカはその岐路に立たされている。国を二分しての対立は先鋭化し、再び国を一つにまとめるのは至難の技だろう。南北戦争のような内戦状態に陥るリスクもかつてないほどに高まり、人々は緊張と不安の中、選挙の行方を見守っているといった状態だ。妻もネットニュースを見ながら自分自身で不安を煽っているようで、そのピリピリとした空気がこちらにも伝わってくる。

そう言えば信じられないことだが、大統領選当日は休日じゃないんだって。当然休日と思っていたので驚いたが、休みじゃないからそんなに期日前投票の割合が高いんだね。今回は郵便投票も多いというが、なるほどな・・といった感じ。特にアメリカの投票所は場所によっては投票するだけで数時間も待たねばならないというから、仕事の前後や合間に投票に行くということが難しいということもある。生活が苦しい人々にとっては投票のために仕事を休むという選択肢がないため、こういった人々の声が反映されずフェアではないと思う。少なくとも選挙日は休日にすべきだ。こういった貧困層は黒人・ヒスパニック系の割合が高く、民主党支持者が多いため、トランプや共和党にとってみれば休日にして投票率が上がるのは歓迎できないだろう。とどのつまり現状の大統領選は『如何にして相手を出し抜くか』が全てであり、とても国民や国のためにといった様子ではない。ほんと残念な事だと思う。