80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

エルドアンの去就

 トルコ大統領選挙の行方が非常に気に掛かる。20年もの長きに渡って君臨してきたエルドアンは近年特に独裁色を強め、それに反対する者らを片っ端から弾圧したりと、どの国の権力者にもありがちな末路を辿っている。ゆえにこれ以上彼が大統領にとどまらない方がいいと自分は思っている。一方でこの混沌とした世界情勢の中、アメリカにもロシアにもそして中国にもどの大国に対しても肩入れせず独自の路線を歩むその狡猾な手腕は大したものだと認めている。いまいち信用は置けないがトルコの協力を得ずしては物事が動かないという状況を作り出すのが本当にうまいと思う。もしエルドアン対立候補が勝ったとしたらアメリカとロシアは言うに及ばず中国やEUとも渡り合わねばならない。そんなことが大統領になってすぐにできるはずもなく、その点においてみればエルドアンが続投した方が無難にこなしそうだという安心感は確かにある。ただ若者を中心にエルドアンの強権的なやり方に対してうんざりしている者も多く、決選投票は大接戦が予想されている。

さあて、結果はどうなるか。周辺に与える影響が大きい分、世界が注目しているだろうね。