80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

ひと手間

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若干気温は低めだったがお天気に恵まれた今日、やるべき外仕事は済ませたのでちょっとひと手間かけた仕事に取り組んだ。それはなに大したことはない、ただ使い古したまな板をカンナがけして再生させるというだけのこと。すでに新しいまな板があるのでそんなことをせずともいいのだが、遥か昔、高校生くらいの時に一度やったことがあって、もう一度やってみたくなったのだ。

カンナなんて滅多に使わないから本当に久しぶりだったが、削り始めると『シャーッ』と鰹節のように薄く削れとても気分が良い。10年以上使っていたまな板だから真ん中辺りがかなり凹んでいて、それを真っ平らにするため周りから削り込んでゆくがこれがなかなかの手間だった。機械で削ったら一瞬だろうが、手作業のカンナがけは相当疲れる。汗をかきながら削ること数時間。ようやく真っ平らになるまで削り込み、最後にペーパーヤスリで仕上げて完成だ。出来栄えをしては『まあまあ』と言ったところ。まな板が無垢の一枚板ではなく合成材なので木目が揃わず、ごく薄くカンナがけしてもどうしても木目に逆らって毛羽立ってしまうところがあって、鏡面仕上げというわけにはいかなかった。それでも薄汚れていたまな板がピカピカの新品のように復活し、また長く使えそうだ。こうやってメンテしてゆけば意外と長く使えるものが結構ある。手間がかかる=非効率という世の中に逆行するこのアナグロさがたまらない。