80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

人権とは

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現在世界的な潮流として人権が軽んじられつつある。口先では人権人権などと言っていても、実際のところ権力機関による人権を無視した政策や強要が相次いでおり、民主主義が大きな節目を迎えつつあることを強く感じる。バイデン大統領の演説でもあった通り、今後は民主主義と専制主義との闘いが熾烈さを増していくことは確実だ。残念ながらチベット・香港・ウイグル自治区内モンゴル自治区などは主権を奪われ、中国共産党による専制主義の中に取り込まれてしまった。かつては民主主義と社会主義で激しくしのぎを削ったが、結果を見れば社会主義の理想は頓挫し、全世界が民主主義の流れに呑まれるかと思いきや、民主主義はそれぞれの権利を認めるがゆえの混乱が生じ、アメリカの様に社会が分断されるなど、民主主義の負の部分が目立ち始めている。その混乱を回避するため社会主義の失敗から立ち直った中国やロシアは専制政治を強化し、国民を徹底的に統率することで比較的安定した政権運営をしていると言える。ただし国民に自由は無く、自由を求めれば拘束され闇へと消される。

我々は民主主義云々の前にまず、それぞれの自由・権利を守り通さねばならない。香港の例でも分かる様に自由と権利は思っている以上に簡単に奪われるものだ。ひとたび公権力が牙を向けば、軍は理由なく国民を撃ち、警察は治安維持を理由に殴打し拘束する。香港やミャンマーの姿は明日の日本かもしれない・・杞憂であればそれに越したことはない。