80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

闇夜の訪問者

 昨夜皆が寝た後テレビを観ていると、庭から子猫と思われる鳴き声が聞こえてきた。すぐに懐中電灯を持って外に出たが、すぐ近くから聞こえたにもかかわらずその姿は見当たらなかった。それからしばらくすると今度は駐車場の方から鳴き声が聞こえてきて、今度もかなり近いようだった。そこで再び懐中電灯を持って周辺を調べたが、今度も姿を確認することはできなかった。ただ何やら黒い影がサッと通り抜けた様な感じはあった。気になりながらも仕事があるので寝ることにしてトイレに入っていると、今度はトイレのすぐ外から聞こえるじゃないか。そこでみたび外に出て探してみたら、後ろ姿だけだったが子猫を視認することができた。子猫はすぐに家の影に消えてしまったので、とりあえず餌だけ出して寝ることにした。

翌朝餌を確認するとすべて食べてあったので子猫が食べたのかもしれない。そしてさっきだがその子猫の鳴き声が聞こえてきた。今回もすぐ近くから聞こえたが、やがて遠くなり今はかなり遠くの方でかすかに聞こえる程度だ。今晩も同様に餌を出しておいたが、果たして子猫は食べにくるだろうか。この辺りは体格のいい野良猫も多いので子猫にとっては生き残るには厳しい環境だと思う。せめて顔くらい見てみたいものだ。