80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

大阪万博は中止すべき

 元々大阪万博開催には反対だったが、東京五輪と同じく蓋を開けてみれば開催費用が当初想定の2倍近くという恐ろしい金額になっており、昨今の物価高騰の影響などを考えるとごく一部の人間にしか恩恵のない万博なんぞにそれだけの予算を注ぎ込むこと自体が狂気の沙汰と言わざるを得ず、即刻中止すべきと考えていた。そんなところへ能登半島地震が発生し、その被害の大きさを見るともはや万博なんぞをやっとるどころではなくなった。能登の復興には土木工事などを中心に膨大な費用がかかる。そんな時に当初予算の2倍もかかる万博をやっとる余裕なぞ無いだろう。しかも予算的な問題だけではなく、ただでさえ人手不足で建設がままならないという状況で、被災地復興に人材はもとより土木建築資材や重機なども相当数が送り込まれるはずだ。当然被災地復興が優先されるので万博の開催が予定通りに行えないのはほぼ間違い無いだろう。そんな状況であくまでも万博を強行しようとするのか。とても国民の同意は得られないし、ましてや国税を使うなんてことは絶対に許してはならない。日本は正直に被災地復興を最優先させるために万博を中止すると宣言すべきだ。地震災害の深刻さを世界も理解してくれるはずだ。残念ながら今の政府にそんなことを言える人間はいない。ドロドロの利権に絡みとられた連中はなんやかやと理由をつけて強行しようとするに違いない。いい加減我々は学ばねばならない。そして東京五輪と同じことを許してはならない。被災した人達のためにも。