80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

日銀介入

 日本の株式市場は祭日で休みだが、為替市場では円が160円まで急落し、その後一気に155円まで反発するという乱高下を繰り広げている。おそらくは160円を超えた時点で日銀の介入があったと考えるべきだろう。ただいくら日銀が介入を行おうともそれはあくまでも為替市場に対するワンポイントの牽制で、市場をコントロールできるようなものではない。市場的には日銀の介入が遅すぎたくらいで、もはや円安基調を転換する術は無いように見える。今回の日銀の介入が戦略的な見通しに則って行われたものであったならまだしも、介入のタイミングを逸した末での後出しジャンケンなら無駄な資金を投入しただけに過ぎないだろう。市場は生き物なので今後どうなってゆくかは分からないが、とても今の円安基調が転換して円高に向かうとは考えにくい。その材料も無いしね。とにかく日銀及び米国のFRBにとって1ドル160円がボーダーラインということだろう。これからしばらくは円相場の動きに注目だな。