80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

神輿

patiroma2012-04-07

昨年は東日本大震災が発生した影響で見送られた子供会主催の町内の祭りが、冷たい風の吹きすさぶ中多くの子供達の参加によって行われた。リヤカーに載せられ華やかに飾り付けられた2台の神輿を二手に分けた子供達が引いて歩くといったもので、実際に娘達が参加するのは今回が初めてだ。朝8時過ぎに町内の神社に集まり神主のお祓いを受け、それから町内を練り歩く。このとき頂くご祝儀が子供会費の重要な財源でもあるので、鐘の音・笛の音も高らかに多いにアピールしながら歩き、ご祝儀を頂くとその家の前で神輿を大きく揺さぶって皆で『ありがとうございました!』と、感謝するのだ。
我が町内の子供数は校区の中でも突出して多く、子供会名簿だけでも90名。子供会に入っていない子も考慮すると100名近くにもなる。
小学校の全生徒数が約780名だからその多さがよく分かるだろう。そんな子供達の大集団に子供会役員や幼児を連れた親達が加わって歩くので、一つの神輿だけでも60名近くがついて歩き賑やかなことこの上ない。小学校低学年は午前中だけの参加なので昼には解放されたが、気温10℃に満たない寒風のなか一日中これを続けるのはかなりの修行だろう。大人はそう感じるが当の子供達はよほど楽しいようで、鐘をカンカン打ち鳴らしながら元気よくついてゆく。
この町内では昔からそうして来て、これからもそう続けてゆくのだろう。道に出て子供達を見送る年寄りの顔も皆にこやかだ。これからはしばらくの間毎年この神輿行列に参加することになる。参加するなら安全に気を配り、『わっしょいわっしょい』のかけ声も威勢よく練り歩いてゆこうと思う。