80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

旅友

patiroma2014-08-16

彼と会うのは9年ぶりとなる。

彼と初めて会ったのは中国雲南省チベット自治区の境界に近い辺境だった。

妻と僕は次の町へ移動するためバスのチケットを買いに行ったのだが、そこのオバちゃんが意地悪な人で、ちゃんと並んでいても外国人にはチケットを売ってくれないのだ。そこで出会ったのが彼で彼は上手いこと地元の中国人に頼み込んでチケットを入手していた。僕達に先行して出発した彼だったが、バスのトラブルで次の日のバスを何とか予約できた僕達に追いつかれることになり、その後一緒に旅をしたのが始まりだ。

それから彼は帰国して林業の世界に入り、そのキツイ仕事の合間に時間を作っては短期のバックパッカー旅行を続けて来た。

今回も香港・マカオ旅行の帰りに寄ってくれたもので、深夜まで語り合えども語り尽くせず、思い出話など懐かしい話題はいくらでも出て来る。林業の今後についてもあれこれ議論し、とても勉強になることが多かった。

やはり旅の友はいい。最高だ。自分の大切な時間を共に過ごし、同じ感動に浸れた連帯感はかけがえのないものだ。たとえ何年会っていなくとも、通ずるものは同じでそこに時間のギャップを感じることは無い。

友よ、ぜひまた寄ってくれたまえ。そして旅の話で盛り上がろうじゃないか。