80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

戦争がもたらすもの


 ロシアによるウクライナ侵攻は世界の食料事情にも暗い影を落とし、WFP試算によると中東・アフリカ地域を中心に400万人を超える人々が飢餓に直面するとみられている。ウクライナのオデーサ港に輸出されずに滞留している穀物は2千万トンにも及ぶという。それらは輸出したくともロシア海軍の妨害で運ぶことができない状況だ。この戦争によってウクライナ穀物生産量が大幅に減ることは確実で、ウクライナ産の比較的安価な穀物に頼っていた国々は大打撃を被ることになる。貧困国に価格が高騰している穀物を買う余裕は無く、食糧不足に直結する事態となっている。戦争などの混乱によっていつも大きな影響を受けるのはこういった貧困層で、この愚かな戦争を始めたプーチンのような権力者は日々の食料さえ事欠く人々のことなぞまるで無視している。結局独裁者なんてものは人々から巻き上げたお金を懐に入れ私腹を肥やす国に取り付いた寄生虫のようなものだ。人々は寄生虫に養分を吸い取られているのにも気付かず気付いたときにはすでに国が傾いているという状況。人々はなぜこんなくだらない戦争のために死なねばならないのか。そのすべての責任はプーチンにある。しかしそのプーチンをのさばらせて来た人々にも責任の一端はある。