80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

巨大な子供

 ペロシ下院議長の訪台に激怒した中国政府は、大規模な軍事演習を行うことで台湾や日本を含む周辺国を恫喝しているが、日中外相会談を直前になってキャンセルしたり、林外相のスピーチ中に退席したりと、それらすべての行動に大国としての責任も風格も無く、ただ巨大な子供が駄々をこねている様なものにしか見えない。軍事演習では発射した弾道ミサイルのうち5発が日本の排他的経済水域内に着弾したしたと言うが、もちろんこれは日本を脅すために故意に行ったもので、それに対し得意の遺憾砲でしか対応できない日本の外交能力の低さには毎度のことながら辟易させられる。さすがにアメリカは大したもので、この様な中国の動きを牽制するため空母などを派遣し、なおかつ軍事演習の情報を収集していると言う。日本も自衛隊を派遣して同様の情報収集を行っているのだろうか。弾道ミサイル発射地点の情報、中国艦船の展開状況、空軍の飛行ルートなどの情報は今後ますます重要となって来るはずだ。先方が手の内を見せてくれるのだから、せっかくの誘いには乗らないとね。日本に足りないのはそういったしたたかさなのだ。