80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

愚かなり

 アメリカの連邦議会議事堂襲撃事件が起きた時は『アメリカでさえこんなことが起きるのか』と衝撃を受けたものだが、今度はコピーキャットのようにブラジルで同じことが起きた。その背景も大統領をトランプからボルソナロに挿げ替えただけでほぼ同じような状況下で発生したことになる。違いといえばボルソナロが襲撃事件を起こした支持者たちを現時点で直接扇動していないことと、死者が出なかったことだ。しかし暴徒たちはいったい何がしたかったのだろう。政府の中枢機関に押し入って破壊の限りを尽くしただけではないか。これではただの鬱憤晴らしに過ぎず、これほど愚かなことはない。サッカーの試合で贔屓のチームが負け、それに怒って暴動を起こすのと全く同じではないか。それを国の中枢機関にするなんて信じがたい行為だ。

やはりアメリカの連邦議会議事堂襲撃事件・ロシアによるウクライナ侵攻、そして今回の襲撃事件というように、今までだったら起こり得なかったことが起きてしまう時代に突入してしまったのだ。その原因は様々な要素からなり、元を断つことは困難だ。厄介な時代になってしまったものだ。ウクライナ情勢の先行きも見通せぬ中、中国による台湾武力統一も日に日に現実味を増してきている。ただでさえ自然災害に右往左往し、巨大地震のリスクに備える中での更なる不安定要素の積み増しに、我々はどう対応すればよいのだろうか。現状、厳しい先行きしか見えないのだが・・