80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

日本の立場

 イスラエル軍がジャバリア難民キャンプを空爆し、少なくとも50人以上の死者が出ている。空爆された跡には大きな擂鉢状の爆弾穴が残り、付近の建物は跡形もなく消し飛んでいる。人口密集地であったところがこれほどの被害を受けている様子からはとても死者が50人どころではないだろうと思われる。イスラエル軍がこの場所を狙ったのはハマスの幹部が潜伏していたからだという。そしてその幹部を殺害したと言うが、そのたった一人を殺すために関係のない民間人を50人以上も殺害したことになる。しかもその幹部が本当にそこにいたのかさえ定かではないのだ。これを虐殺と言わずしてなんと言うのか。何度も言っている様にイスラエル軍にしてみたらパレスチナ人は動物以下なのだろう。自分たちの祖父母や親がナチスにされたことと同じことを今はパレスチナ人に対して行っている。ハマスのやったことは決して許されないが、今イスラエル軍パレスチナの人々に対して行っていることも明らかな戦争犯罪であり、容認される点はひとつもない。イスラエル軍の傍若無人な振る舞いに対して激怒したボリビアは国交を断絶した。他の多くの国家も同様にイスラエルの行動は度が過ぎていると感じているだろう。アメリカをはじめとする欧米諸国は下手を打った。盲目的にイスラエルを支援し、極悪なネタニヤフなどを増長させてしまった。イスラエルに対する怒りと同様にイスラエルを支援している欧米諸国に対する信用を失墜させ、大いなる不信を招いてしまった。これこそ中露の思う壺だろう。日本は欧米諸国と一線を画し、独自の道を歩むべきだろう。追随してもろくなことがないし、日本ならではの外交を展開してこの問題に対する日本の立ち位置をはっきり示しておく必要がある。