80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

UNRWA

 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の複数の職員が昨年発生したハマスによるテロ攻撃に関与したと疑いがあり各国が資金の拠出を一時停止している。この件に関し国連の信頼が失墜したなどというコメントも見られるが、何を今更言ってんだと呆れるね。今まで何度となく述べている通り、とうの昔に国連の信頼なんて失われており、今や常任理事国を筆頭とする国々のための単なる出先機関になり下がっている。パレスチナ難民は過去何十年にわたってイスラエルにより人としての権利を踏みじられ、命を軽んじられてきた。国際社会はその声を聞かずイスラエルの横暴に見て見ぬふりを続け、その行為を非難することはなかった。そんな未来への絶望感がハマスによるテロ攻撃を誘引したことは自然の流れといえる。もちろんテロ攻撃は最大限非難されるべきことでまったく正当性は無い。そんな残虐な攻撃に国連職員が加担したことは信じがたいが、 UNRWAの職員として日常的にパレスチナ難民と行動を共にしていたならその流れに徐々に引き込まれてゆくのも想像できる、そもそもUNRWAの職員1万3千人がガザ出身者であるというから協力者が出るのがむしろ当たり前だ。

ここまでグダグダと書いてきたが要するに根本的に歪んだ組織である国連なんてものの正当性など設立当初から無い。根が腐れば枝葉が枯れるのは道理でUNRWAの問題も今更騒ぐことではない。各国がこの件を非難するのであれば、根本である国連そのものを非難し解体すべきだ。大国の出先機関としての国連なぞ今の世界には必要ない。