80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

保守台頭

patiroma2010-11-03

アメリカの中間選挙の結果は、予想通り民主党の大敗北で幕を閉じた。今回盛んに報道されている『ティー・パーティー』なる連中は白人を主体にした超保守主義者の集まりで、忍耐と辛抱のできないアメリカ人を象徴するようなキチガイグループとも言える。こういった連中が台頭して来ると、国が誤った方向へ歩み始めている証拠でもあり非常に危険だ。彼らは結局、現状に対する人々の不満をうまく捉えて声高に代弁しているだけで、『じゃあ、どうする?』というビジョンなど持っていない。何事も批判するだけなら誰にでもできるのだ。たとえこの選挙で勝ったとしてもいかほどのことが出来るだろうか?おそらく手法としては日本の国会よろしく与党の案にはことごとく反対して政治を混乱させ、その結果としての不況やその他の問題を民主党のせいにして次回の大統領選に持ち込もうという考えだ。どの国もやっていることや考えていることは皆同じで辟易する。

それにしても各国で保守勢力の台頭が目立ち、不穏な雰囲気になりつつあるようだ。景気が悪くなると右傾化するのはどこでも一緒だろうが、そこに尖閣北方領土などといった国境問題が絡んでこじれて来ると、些細なことがきっかけとなって後戻りできなくなる危険性がある。
もういいかげん内側ばかりを見つめるのは止めようじゃないか。一体そこに何があった?愛国主義者を装った連中が旗を振っていただけじゃないか。聞こえよい言葉の裏に何が潜んでいるのか見極めなければならない。我が日本も徐々に内的傾向を見せている。そんなときだからこそ外に出なくてはいけないのだ。