80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

離日前夜

patiroma2011-07-14

仕事から帰ってくると娘達が外で僕を迎えてくれた。いつも大体同じ時間に帰宅するので、娘達はそれに合わせて外に出て自転車に乗ったり、駐車場にチョークで絵を描いたりしながら待ってくれているようだ。やっぱりうれしいよ、『Daddy、おかえり!』と言って迎えてくれるとね。
そんな娘達も明日、日本を離れる。
少し朱色がかった空を見上げると、その遥か高みを飛行機が白く輝きながら西へ向かっている。娘達に『見て、あの飛行機雲。あんたらも明日ああやってアメリカに飛んで行くんだよ』と言うと、『ふ〜ん』と言いながら空をじっと見上げていた。長く伸びる新鮮な飛行機雲を見つめながら、『また明日からひとりだな・・』と少し寂しさを感じる。
妻達が居なくなったら居なくなったで、やらねばならぬことが恐ろしいほどたくさんあるのだ。その一つずつをゆっくりと確実に潰して行こうと思っている。