80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

ゴラン高原は誰のもの?

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トランプがまたバカなことをした。

イスラエルが不法に占拠しているシリア領のゴラン高原について、イスラエルの要望を一方的に聞き入れてその主権を認めてしまったのだ。

そもそも他国の領土を侵略し不法占拠していること自体違法なのに、当事者でもないアメリカが主権を認めるとはどういうことだろう?いわばイスラエルが好き勝手にやることにお墨付きを与えるということで、中東各国がこの理不尽さに反発するのも無理はない。

トランプがイスラエルとその周辺国との確執を理解しているはずはなく、単に次期大統領選に向けた票稼ぎの一貫に過ぎない。そんなバカバカしい下心のためにアンフェアな決定を常に押し付けてくるアメリカに対してイスラム教徒らがなんらかの行動に出ようとするのもまた自然なことだと思う。こんなことを繰り返していればまた9.11のような事態を招きかねない。一方のイスラエルも虎の威を借る狐のような思い上がった態度を続けていれば、再び流浪の民となる日も遠くはないだろう。

世界の秩序に正義などは無い。あるのは力のみ。それがどんな力なのかが大事なところだ。