80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

県美にて

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県美術館がリニューアルされ、今年いっぱいは入場無料及び昨年市展に入選した長女の絵が再び展示されることになったので観に行ってきた。実際のところごくたまにしか県美術館には行かないのでどこをどうリニューアルしたのか分からないが、一方的に展示して『どうよ?』というスタイルから『こういうものがありますが、これについて何を感じますか?』というような、よそ行きのアートではなく普段の生活の中にある身近なアートを感じてもらうような展示となっていた。

一角には戦後から今に至る義務教育の推移を表すグラフが大きく展示され、美・芸術教育の割り当て時間が年々減少しつつあることに危機感を募らせる内容となっていた。これは今日いろいろ観た中で一番印象に残り、考えさせられるものだった。

一番貧しかった時代に多くの時間を美・芸術教育に割いた当時の教育者達の思いをそこから感じ取ることができる。あれから日本は見違えるほど豊かになった。しかし周知の通り心はそうならなかった。その1つのヒントがあのグラフには込められている。