80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

子ガメ湧く

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昨年9月頃、ひょっとするともっと前だったかもしれないが、カメが堤防に産卵したものを採取して大きめの植木鉢に移し替えそのままずっと放置していたのだが、 そこに雑草が伸び始めたので草をむしったついでに少し土を掘り起こして様子を見てみた。カメの卵を採卵したことは何度もあるが、多くの場合は無精卵だったりで孵化する確率はそんなに高くはない。孵化に成功した事も何回かあるがその全てがミドリガメで、これ以上ミドリガメを増やすわけにはいかずしばらく採卵はやめていた。今回は三女が『やってみたい』というのでダメもとで久しぶりに採卵したもの。願わくば在来種のクサガメを増やしたいのだが、今までの経験から産卵した場所は特定できるものの、クサガメミドリガメかのどちらの卵であるかは産卵現場に出くわさないと分からず運でしかない。そして現状は圧倒的にミドリガメの産卵数の方が多いので、採卵したものもミドリガメのものと思っていた。ところが土を掘ってみると10円玉くらいの子ガメが何びきも孵化していて、その甲羅を見ると3本のキールがあるじゃないか。この特徴はクサガメのもので、計12匹も孵化していた。これは嬉しかったね。近年ミドリガメに追いやられその数を激減させているクサガメを何とか増やしたいと思っていたので、この子ガメたちをある程度の大きさにまで育てて表の川に逃してやれば僅かばかりだが数を回復させることができる。今までそうやって何びきも逃してきたが、今回は一挙に12匹だからその意味は大きい。せめて10cmくらいになるまでは大切に育てていこうと思う。