80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

木を伐る者、木を守る者

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夕方、同じ町内に住むアウトドアの達人から突然電話があった。聞くと、我が自治会から県の土木事務所に対して表の川の河川敷に生える木を伐採するよう要望が出ているが知っているか?とのことだった。河川敷の木と言っても対象範囲は僕が管理しているエリアではなく、その友人の家の対岸に広がる河畔林が対象らしい。実はその対岸に広がる河畔林をその友人はとても気に入っていて、木々に絡みつく蔓を払ったり、下草を刈ったりしてきれいに手入れしていたのだ。その河畔林をある時これも同じ町内の人間が何の理由もなくチェーンソーで伐採し始め、驚いた友人が『なぜここの木を伐るのか?』と止めに入り、言い争いになった経緯がある。この勝手に木を伐るおじさんは近所でも問題児で、自分の家の前の堤防に生える木ならまだしも他人の家の前の堤防に生える木でも腰高くらいの高さで伐り倒し、そのまま放置していったり、朝の5時頃から草刈機で草刈りを始めたりと、とにかく迷惑千万この上ない。

そんな状況なので河畔林伐採要請を本当に自治会から出したのか確認するため、友人が自治会長と話し合うことになったようだ。もし本当に自治会から要望が出されていたら取り下げてもらうよう働きかけるという。自分も自治会員だがそんな話は聞いていないし、当然必要のない伐採には反対だ。せっかく自然の状態がよく残っている場所なのに、何の理由もなく木を伐る必要は全くない。むしろカワセミの住むこの河畔林を守るべきだと強く思う。