80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

余命

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朝、いつもより遅めにJackieの散歩をしていると、ふと異変に気がついた。Jackieの右後ろ足が全体的に腫れているのだ。抱き上げてみるとお腹の辺りもただれている様に見える。すぐに馴染みの動物病院へ連れてゆき診てもらうと『乳腺に硬いしこりがあり、悪性腫瘍と思われます。足の腫れは癌が進行し、癌細胞によって血流などが阻害されているためのものです』と言う驚きの診断だった。年齢が17歳と高齢なので切除手術は無理で、このまま見守ってやりながら余命を全うさせてやるのが最善だろうということになった。約2年前に子宮に水が溜まり手術を受けたが、その時は乳癌はなかったのでそれ以後に癌が発生したことになる。最近はお漏らしをすることが度々あり、これも癌の影響と思われる。獣医よると今後癌が進行するに伴い出血などもみられる可能性もあると言う。すでに目も見えず耳もほとんど聞こえなくなっている状態にもかかわらず朝晩のご飯はしっかり食べるので、明日の買い物の際はJackieが喜びそうなものを買って来てあげようと思う。

娘たちにも癌のことは伝えたが、残された時間はそう長くはないはずだ。娘たちにとっては小さな時から常に一緒にいたのでJackieのいない生活なんて想像ができないだろう。山の上の現場にある日突然現れたのがJackieだ。その野良犬を連れて帰りはや15年。その時点で2歳ほどだったから現在おそらく17歳。自分が今まで飼ってきた犬はいずれも9歳で死んだので、Jackieは飛び抜けて健康で長生きだ。人間で言えば85〜90歳ほどだろうか。せめて苦しむことなくおいしいものを食べて余生を送れるようにしてあげようと思う。