80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

いい季節になりました

 暑さもようやく落ち着き、火を焚いていても気持ちの良い季節になってきた。サツマイモは試し掘りをした結果もう少し掘るのを待つことにしたので、それまでの間はベイクドポテトをして芽が出始めたジャガイモをできるだけ使うことにした。カマドに火を入れるのは半年ぶりくらいじゃないだろうか。焚き物は昨年庭木を伐採して出た枝などが大量にあるので、むしろどんどん焚いて減らしたいくらいだ。久しぶりにダッチオーブンを出してジャガイモを並べ、カマドにセットして火を入れる。耐火レンガが水分を含んでいるので始めは驚くほど煙が出たが、やがて激しく炎が立ち火力が安定してきた。通常1時間ほど火にかけておけばジャガイモに火が通り食べ頃となるため、その間は火力が落ちないようカマドに付きっきりで火の番をする。これが何より楽しいのだ。辺りが暗くなり始め、炎の揺らめきがはっきり見えるようになる中、ふと視線を上げるとシリウスが輝いている。ジャガイモに火が通ったらダッチオーブンを下ろしてスキレットに変えベーコンを焼く。周囲にはベーコンの香ばしい匂いが立ち込め空腹を刺激する。いや、本当にいい時間だ。これから再び暑くなるまでの間、こうやって火の番を楽しみつつ、ご馳走を作ることができる。こんなことができる環境に居ることが贅沢だよね。