80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

虎の威を借るイスラエル

 その強力な後ろ盾であるアメリカも最近は手に負えなくなっているようだ。にもかかわらずイスラエルの行いは常軌を逸し、益々孤立を深めている。しかしそれは全て身から出た錆であって、今後イスラエルに降りかかるであろう困難に対してもはや同情する国はごく少数となるだろう。それくらい現状のイスラエル政府のやっていることは傍若無人で傲慢であり、かつ極めて非人道的だ。シリアのダマスカスにあるイラン大使館を空爆して武官数人を殺害したことも、正気の沙汰とは思えない。他国であればこれを理由に開戦となってもおかしくない行動で、この攻撃に対してイランが報復を宣言するのも無理のないことだろう。もはや暴走としか言えないこれらイスラエルの行動そのものが中東をさらに不安定化させ、未来への禍根を増大させている。その手綱を引くべきであったアメリカ及び西側諸国の多くが不用意にもイスラエルに同調したことで免罪符を与え、未曾有の人道危機を招いている。普段人道問題に対して厳しい姿勢をとるEU諸国は懸念を表明するのみで実際的な行動に出ようとせず、日々犠牲者の数は増えている。もはやアメリカやEU諸国が人道問題に口を出す資格なぞ無い。イスラエルに武器を供給してきた国々はイスラエルのしでかしたことに対してそれなりの責任を負わねばならない。