80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

蝉しぐれ

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今夏は妙なものでニイニイゼミアブラゼミそれにクマゼミとミンミンゼミが同時期に鳴いている。例年ならニイニイゼミの出現が一番早く、追ってアブラゼミその後にクマゼミ・ミンミンゼミといった順番なのに、まだニイニイゼミが頑張っているといった感じだ。その4種がいっぺんに鳴いているとそりゃあもう凄まじい蝉しぐれで、実際『しぐれ』とうよりはもっとどしゃ降りに近い大音量で鳴いている。ただ蝉の鳴き声が凄いと言っても、蝉たちが樹液を吸いに集まって来る我が家の前の堤防や河川敷にある木のほとんど全ては自分で植えたものなので、蝉の大音量の鳴き声も身から出た錆びと言ってもいい。年々住宅街からは大きな木が減り、神社や寺でさえ以前のように境内に大木を持つ所は少なくなった。そう言った事情もあって木のあるところに蝉が集中するようになっていると思う。Jackieの小屋のまわりにもアブラゼミの抜け殻が至るところにあり、蝉の密度が濃いことがよく分かる。確かに蝉の鳴き声が鬱陶しく感じる時もあるが、もし蝉の鳴き声が全くしない静かな夏があったとして、果たしてその夏を夏らしく感じることができるだろうかという疑問が浮かぶ。やはり自分にとって入道雲と蝉の鳴き声は夏の風物詩として外せないものだな。