80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

アケビを喰う

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久しぶりにアケビの実を口にした。昔オフロードバイクで山中を走り回っていたときはよくアケビを見つけて食べたものだが、山に行くことが減った今ではアケビを口にする機会もなく、その存在すら忘れていた。ところがいつもJackieの散歩をする堤防で、ふと脇に生えている雑木を見上げると、15cmほどもある立派なアケビの実が成っているではないか。確かに以前からアケビの蔓が雑木に絡んでいるのは知っていたが、よもやそんな立派な実を付けようなんて思ってもみなかった。さっそくもぎ取って持ち帰り、妻や娘たちにも見せてあげた後で数年ぶりに食べてみた。その甘いことと言ったら!アケビの実の可食部はそのほとんどが種で、その種の周り部分を濾し取って食べるというもので、他の果物と比べ非常に食べにくい。それでもその甘さはかなりのもので、猿が好んで食べるのもよく分かる。

こんな身近なところでアケビを収穫し食べれるなんて驚きだね。いやむしろ、こういった植生がこの辺りの本来的なものということかもしれない。市街化したことで本来の植生が堤防側に押しやられ、その名残の部分が残っていると捉えた方がいいのかも知れない。