80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

陽気な解体屋さん

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今やっている現場のそばでは家屋の解体工事が行われている。その工事を請け負っているのが外国人のグループで、その仕事ぶりをこちらの現場事務所から眺めては『うわっ、スゲ〜』などと驚いているのだが、そんな今日、彼らのリーダー格が自分に声を掛けてきたのでいろいろ話したが、久しぶりに親戚や友人ではない外国人と接して新鮮な気持ちになった。

解体工事といえば最近はほぼイランやトルコ出身者のグループが請け負っていて、彼らの出身地を聞くとトルコだと言う。トルコも行ったことがあるのでトルコのどこかと尋ねると、ある町の名を言ったが聞いたことがない。すると彼がスマホを取り出して『ここだ』と教えてくれた。それはトルコ東部にあるアドゥヤマンという比較的大きな街で南のシリア国境まで100km程度という位置にある。彼はアメリカのことは大嫌いだと言っていたが、シリアの惨状を間近で見ているからそう思うのはごく自然のことだと思う。『オレ、シリアにも行ったことがあるよ』と言って、『アッサラーム・アライクム』とイスラムの挨拶をしたら、ちょっと驚いた様子で『ワ・アライクム・アッサラーム』と返してくれた。しばらく国のこととか、トルコ料理の美味しい店があるなどと話して仕事に戻ったが、彼が『自分たちは日本人よりもきれいに仕事をする』と自信を持って言っていたことがすごく印象に残っている。仕事ぶりを見ていると安全面では結構いい加減なところも目立ったが、解体作業については丁寧にやっている思う。

なんかどこまでも陽気な彼らと話をしてこっちも元気になった気がしたよ。