80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

生死の境界

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アメリカ南部州を襲った竜巻被害は恐るべきものだ。まるで津波に遭ったかのように街が壊滅している。基礎だけを残し全壊した建物も多く見られ、その家の住人は果たしてどうしてしまったのかと危ぶまれる。北部の家は概ね地下室があるのでそこに避難することができるが、南部の家は地下室が無い家も多いので、逃げる場所さえ無かったかもしれない。

妻の幼馴染みがケンタッキー州の竜巻被害の酷かった地区に住んでおり、なかなか連絡が取れずに気を揉んでいたが、ようやく連絡がついて無事とのことだ。ただ彼女の家からわずか150m離れた緩やかな丘の上に建っていた家々は吹き飛ばされて無くなってしまったという。送られてきたその写真を自分も見たが、そこに家が建っていたとは思えないほど破壊され、基礎の上に数本の柱が残っているのみだった。竜巻の破壊力がどれほどのものだったかがよく分かる。

彼女とは自分も結婚式に出たりなど昔はしょっちゅう会っていたが、義母が東海岸から西海岸のシアトルに戻ったことや、彼女にいろいろあって離婚し、ケンタッキー州に引っ越したことなどで最近はめっきり会う機会が減っていた。彼女は常に不運な境遇で、自分もこんな不運な人を他には知らないが、今回はギリギリ難を避けることができてほんとよかったと思う。

竜巻被害は全容が解明すればさらに多くの犠牲者が確認されるだろう。地震も恐ろしいが、この破壊力を見せつけられると竜巻も相当なものだと改めて実感させられた。