80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

臥薪嘗胆

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 ロシア軍がウクライの人々に対して日々行っている残虐行為は数えきれないが、徹底的に破壊尽くされたマリウポリに取り残された人々に対する見せかけの支援行為ほど悪質なものはない。だって、自分たちが水道・電気・ガスなどのライフラインをはじめウクライナ市民が暮らす家々を容赦無く破壊しておいて、それで食糧に困窮した人々に施すような形で『Z』マーク入りの支援物資を届けるなんて侮辱以外の何物でもない。当然取り残された人々は生きるためにそれらを口にせねばならず、こんな屈辱的なことがあるだろうか。おそらくロシア軍はこういった行為を通じてウクライナの人々を精神的に追い詰め、マインドコントロールすることを狙っているのかもしれないが、この行為は必ずウクライナの人々の心に深い憎しみの感情を植え付けるだろう。 たとえロシア軍に占拠され恭順の姿勢を示さねばならなくなっても、人々は決してロシアを許すことはないと思う。臥薪嘗胆、この屈辱に耐えに耐え、憎しみの炎を爆発させる時が来る日まで人々は猫を被り生き抜いてゆくはずだ。その怒りを原動力として。