80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

想定すべき時


 専守防衛を国是とした日本にとって今回のロシアによるウクライナ侵攻は決して対岸の火事ではない。専守防衛といえば聞こえは良いが、例えばロシアが一方的に攻めてきた場合に守ることができるのだろうか。現時点での戦術では弾道ミサイル巡航ミサイルを重要拠点に片っ端から撃ち込み、機能不全に追い込んでから攻めるというのが常套手段となっている。であるならば今の日本の憲法では日本に向かって発射されたものを迎撃するしかない。しかしそれでは当然手遅れで、全てを撃ち落とすことなぞできるはずもない。だったら先に敵基地を叩いておこうと言うのが敵基地攻撃能力で、自分は敵の攻撃抑止のためにもこの能力は持った方が良いと考えている。

米軍任せにして平和ボケして過ごすことと、その時々の状況に合わせて柔軟に対応してゆくこととはまったく違う。頑なにルールを遵守することが目的ではなく、国民を守り平和を維持することが憲法の主旨と考える。とても今の日本ではロシアや中国のような真実をねじ曲げても屁とも思わない国と争っても勝ち目は無い。『いや、そんなことにはならないから』と、ウクライナの人々の多くはロシアの侵攻直前までそう考えていた。あらゆることを想定して準備をしておくことこそが国を守り、平和を維持することに繋がる。コロナ同様に万が一が起きてから対応しているようではすでに手遅れなのだ。