80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

大衆は愚かなのか


 フィリピンの次期大統領はマルコスが当選した。マルコスと言えばかつて20年に渡る独裁体制で多くの人を弾圧したあのマルコスの長男だ。 そんな独裁者の息子が大統領選に立候補し勝つなんて信じがたいことだ。フィリピンの人々はその当時のことを忘れてしまったのだろうか。当時からマルコス支持派は存在したようだが、軍によるクーデターが起こるほどに国は腐り切っていた。その原因を作り、多額の国の資産を横領していたマルコス一族を国民は許すのか。その当時横領された資産の行方ははっきりせず、ひょっとすると今回の選挙資金などもその秘密資産から出ているのかもしれない。独裁者の息子でも善行を行う者なら権力の座についても構わないが、すでに強権政治を目指す言動も見られるなど、とてもフィリピンの大衆のために立つような人物でないことは明らかだ。ドゥテルテも強権的で常に挑発的な態度を取るような怪しい人物だったが、今回はマルコスが大統領で、副大統領がドゥテルテの娘という恐ろしい組み合わせだ。この2人が国民の利益を最優先に考えるなどとはこれっぽっちも思わないが、さてどうなるだろうか。ま、政治の質で言ったら日本も他国のことを言えたもんじゃないがね・・