80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

長崎原爆忌


 広島に続き長崎も77回目の慰霊の日を迎えた。核兵器の使用そのものが先制攻撃であれ報復攻撃であれ、絶対悪であるという考えは、ロシアによるウクライナ侵攻と核攻撃の脅しによって軽んじられ、今や抑止力というより力でねじ伏せるための手段となりつつある。長らく核武装することに反対して来た国でさえ、ロシアの核をちらつかせた恫喝を目の当たりにして核には核で対抗するしかないと方針転換する可能性が出て来た。一方で良心に基づき核廃絶を訴えても、他方では悪意を持って核の脅しをかけて来る。こんな状況では核廃絶を目指しても実現する可能性はほぼゼロに近い。であるとするなら、もはや核を無効化する方法を考えるしか道は無いような気がする。そんな方法があるのかないのかなんて分からないが、核を持っても意味が無ければ、膨大なコストかけて核兵器を開発・維持管理するメリットは無くなり、核を保持しようとする国は徐々に減ってゆくだろう