80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

死者急増


 トルコ・シリアにまたがる地震の被害は時間が経つにつれ激増している。現時点で4800人の死者となっているが、今後その数値も時間を追うごとに上がってゆくものと思われる。しかし集合住宅とみられる建物の崩壊の様子は信じがたいものだ。まるで建物が削ぎ落とされる様に砕けてゆく。そこにあるのは巨大な瓦礫の山だ。あれだけ粉々に崩壊してしまうと巻き込まれて生き埋めとなった人が生存するための空隙もほとんどなく、生存率も下がってしまうのではないかと思われる。地震の規模が大きかったのは確かだが、大きな地震が頻発する地震大国トルコにしては建物の耐震化がほとんどなされていない様に感じる。おそらくは国としての建築基準はあるのだろうが、それが全く守られていないのだろうと思う。まずは助けられるだけの人を助け、今後も繰り返されるだろう地震に向けての対策をしっかり立てて行ってくれたらと思う。日本が大きく関与できるのはそういうところではないだろうか。同じ地震大国として互助関係を一層深化できたら、今回のような地震で命を落とす人を減らしてゆけるのではないかと思う。