80億分の1人としての、たわいもない日常を記す

米国の正義

 ロシアによるウクライナ侵攻に対して積極的に軍事支援をし、ロシアの非道に対する者として株を上げていたアメリカだが、イスラエルに対する過剰とも言える連帯とまるで免罪符を与えるかのような言動と対応は特にイスラム圏に対して『やはりアメリカは敵だ』という印象を与えているに違いない。大統領選を控え国内の有力者の支持を得るためのパフォーマンスなのだろうが、しばらく忘れていたこのイスラエル贔屓は見ていて本当に反吐が出るものだ。イスラム圏、特にアラブ諸国に植え付けられたこの憎しみと怒りはいつか必ずイスラエルを滅ぼすことになるだろう。ユダヤ人が『約束の地』に戻ることができたように、パレスチナ人もまた自らの土地に戻る日が来ると思う。かつて数多の王国や帝国が盛衰を繰り返したように、国際情勢は常に変化してゆく。持続可能な世界が求められる中、力による一方的な支配はたとえ何十年持ったにせよ、何百年と続くことはないだろう。ただし、人々の恨みや憎しみは子・孫へと続き、そう易々と忘れ去られることはない。イスラエルに加担する米国もその責を逃れることはできない。目先の利益のために正義を曲げれば、その影響が長く続くことを改めて認識すべきだろう。